FISC 金融情報システムセンター

刊行物詳細

地域金融機関IT研究会

地域金融機関IT研究会報告書「地域金融機関における勘定系システムの今後のあり方 ~勘定系システムの更改問題を中心に~」

発行年月2013/09
価格(税込)

一般価格:4,000円

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概要

 地域金融機関 IT 研究会では、平成24年10月より、「地域金融機関における勘定系システムの今後のあり方 ~勘定系システムの更改問題を中心に~」をテーマに、調査・研究や討議を行い、このほどその成果を報告書として刊行いたしました。

 この研究会は、地方銀行、第二地方銀行協会加盟行、信用金庫、信用組合、労働金庫、農林中央金庫の関係者をメンバーとし、当センターの調査部が事務局となり、地域金融機関における業務のシステム化、金融情報システムの構築及び運営状況を調査・分析しながら、共通する諸課題について検討を行うものです。研究会では、研究テーマに即して、有識者に講演をしていただくほか、研究会メンバーが国内外の事例を調査・研究し、こうした内容も交え意見交換を行います。

 今回の研究会では、地域金融機関における勘定系システムについて、更改問題を中心とした今後のあり方をテーマとして取り上げました。わが国の地域金融機関において、預金、為替などの金融業務の根幹を支える勘定系システムは、重要な社会インフラとして常に安定稼働が求められていると同時に、変化の激しい金融情勢に対応するために、IT(情報技術)の戦略的な活用も求められております。

 そのような状況の中、各金融機関がこれまで永年利用してきた現在の勘定系システムに内包されるさまざまな課題がクローズアップされてきており、それらの課題にどのように対応していくかは、地域金融機関にとって重要なテーマの一つとなっているといえます。

 こうした問題意識に基づき、研究会では、幅広い分野の有識者の方々から、わが国の地域金融機関の勘定系システムに関する現状や課題、それらの解決に向けた方策・考え方などを講演いただくとともに国内外のITベンダーや金融機関等にヒアリング調査を行いながら、議論を進めてまいりました。

 研究会報告書では、こうした調査や議論の結果をまとめるとともに、研究会メンバーが地域金融機関における課題と認識した諸点に言及しております。

<本報告書の構成> 

第I章. はじめに

 1.本テーマの目的

第II章. 地域金融機関における勘定系システムの現状

 1.これまでの経緯

 2.勘定系システムにかかるリスクの高まり

第III章.  国内金融機関の勘定系システム更改・改修に対する取組事例

 1.システム基盤の全面更改

 2. ITベンダーや他金融機関が提供するパッケージシステムの導入

 3.機能ごとに外部の周辺システムに切り出し

 4.メインフレームの単純ハードウェア更改

第IV章. 海外金融機関の勘定系システム更改に対する取組事例

 1.韓国

 2.アメリカ

 3.オーストラリア

第V章. ITベンダーの勘定系システム更改・改修に対する方針

 1.国内大手ITベンダー

 2.海外ITベンダー

第VI章. 勘定系システムの更改・改修対応を行う際の論点

 1.システム基盤(プラットフォーム)の選択に関する論点

 2.アプリケーションにパッケージシステムを導入する際の論点

第VII章. 勘定系システムの更改・改修において望まれる対応

 1.勘定系システムの現状分析

 2.勘定系システム戦略の明確化

 3.勘定系システム更改時の実作業における効果的なアプローチ

 4.既存システム基盤を継続して利用する場合における対応

第VIII章. おわりに

付録. 活動概要

付録. 講演録集