15:00-15:05

FISCニュース 　　当センターの調査研究活動についてご説明いたします

15:05-15:40

ローコード開発による業務プロセス改革の取組み～ビジネス部門における導入事例
講師：調査部　研究員　加藤　美保

近年、金融機関における業務プロセス改革の手段として、ビジネス部門でのローコード開発への注目が増し、徐々に活用されている。ビジネス部門でのローコード開発推進に当たっては、各金融機関が「環境整備」「ニーズ喚起」「ガバナンス態勢構築」の3つのプロセスについて、自社の導入目的や組織体制、企業風土などの事情に合わせてさまざまなアプローチをとっている一方で、それらのなかには、共通する対応策や特徴的な取組みもみられる。本調査研究レポートでは、複数の取組事例の紹介とあわせて、それらから得られる成功要因や課題への対応、金融機関で取り組むうえでの留意点などについて考察する。

15:40-16:15

金融機関によるオルタナティブデータ利活用の動向～新たなサービスの創出に向けた取組み
講師：調査部　研究員　河合　圭介

デジタル技術の発展により、IoTデバイスなどからアプリの操作・閲覧ログ、バイタルデータなど多種多様なデータが生成されている。これらのデータは「オルタナティブデータ」と呼ばれ、金融機関においても、利活用に向けた取組みが見受けられるようになっている。本調査では、オルタナティブデータの利活用を進めている国内の金融機関、及び企業のデータ利活用支援を事業とする企業への取材から得られた情報をもとに、金融機関によるオルタナティブデータ利活用の動向を整理するとともに、考察を行う。

16:15-16:50

金融機関におけるシステムリスク管理強化の動向
講師：調査部国際業務室　総括主任研究員　斉川　真介

「経済安全保障推進法」や「オペレーショナル・レジリエンス確保に向けた基本的な考え方」といった新しい法令やディスカッションペーパーには、新たなシステムリスク管理の強化が必要と考えられる「悪意あるプログラム改変への対応」や「外部関係先管理」等の観点が盛り込まれている。これらの観点は、大規模金融機関に求められるだけでなく、中小金融機関にとっても参照できるものであり、金融機関においては、自機関におけるシステム構成、また、ITを活用した商品やサービスに係るリスクの状況を把握したうえで、システムリスク管理を強化していくことが期待される。